生後2ヶ月から1歳までの予防接種をスケジュール例と合わせて完全解説!

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初めての子育てを迎え、赤ちゃんの予防接種について何から始めれば良いのか、どのようにスケジュールを組めば良いのか、不安や疑問を抱えていませんか?

この記事では、予防接種の基本情報から具体的なスケジュール例まで、詳しく分かりやすく解説します。この記事を読むことで、以下のことが分かります。

  • 予防接種の目的と種類
  • 予防接種の仕組み
  • 生後2ヶ月からの予防接種スケジュール例
  • 同時接種の安全性と利点
  • 注意事項

予防接種の基本

予防接種は、赤ちゃんを病気から守るためにとても重要です。ここでは、予防接種について簡単に説明いたします。

感染症の予防と重症化の防止

予防接種は、さまざまな感染症に対する免疫をつけることで、発症そのものや重症化を防ぐ効果があります。乳幼児や高齢者は免疫力が低いため、細菌やウイルスに感染しやすく、特に乳幼児は一部の病気にかかると重篤な合併症や後遺症が残ることがあります。ワクチンを接種することで、これらのリスクを大幅に減らせます。

集団免疫の形成

多くの人が予防接種を受けて免疫を獲得すると、病原体が拡散しにくくなり、社会全体で感染を防止する「集団免疫」が形成されます。例えば、新生児や病気でワクチンを受けられない人々も、周りの人が免疫を持っていることで感染リスクを下げられます。予防接種は個人の防御だけでなく、地域や社会全体の健康を守る役割も担っています。

新たな感染症の流行を防ぐ

予防接種によって、過去には命を脅かしていた感染症の多くが、現在ではほとんど見られなくなっています。例えば、ポリオやジフテリアはワクチン普及により減少しました。しかし、接種率が下がると、これらの病気が再流行するリスクが高まります。予防接種は感染症の根絶や再流行防止のための重要な手段です。

予防接種の種類

予防接種には、2つの種類があります。

  • 定期予防接種:国が決めたスケジュールに基づいて、無料または低料金で受けられる予防接種です。
  • 任意予防接種:自分の判断で受けることができる予防接種で、費用は自己負担となることが多いです。

この記事で紹介するものは、インフルとおたふく以外は全て定期予防接種です。赤ちゃんの時期に打つべき大切なものばかりなので、必ず打ちましょう。

ワクチンの種類とその仕組み

予防接種とは、病原体を弱らせたり無力化したりした状態で摂取し、免疫を獲得する仕組みです。主に以下の2つの種類があります。

不活化ワクチン

  • 仕組み: 不活化ワクチンは、ウイルスや細菌を殺し、感染力をなくした形で体に投与するワクチンです。病原体の成分だけを使い、実際には病気を引き起こさない安全な状態で免疫をつけます。
  • : インフルエンザワクチン、B型肝炎ワクチン、百日咳ワクチンなど。
  • メリット: 病原体の生きた形ではないため、免疫が低い人や赤ちゃんにも比較的安全に接種できます。
  • デメリット: 効果が徐々に薄れるため、複数回の接種が必要な場合が多いです。

生ワクチン

  • 仕組み: 生ワクチンは、ウイルスや細菌を弱毒化(病原性を低くする)した状態で使います。体に入れると実際にごく軽い感染が起こり、体がその病原体と戦うことで自然に強力な免疫ができます。
  • : 麻しん(はしか)、風しん、おたふくかぜ、日本脳炎、BCGなど。
  • メリット: 一度接種すると長期間免疫が持続するため、再接種の必要が少ないことが多いです。
  • デメリット: 免疫力が弱っている人には強い反応が出る可能性があり、慎重な判断が必要です。また、妊娠中の接種も避けられることが多いです。

    生後2ヶ月からの予防接種スケジュール例

    赤ちゃんの成長段階に合わせて、適切な時期に予防接種を受けることが重要です。以下は、日本で推奨される2〜4ヶ月の赤ちゃんの予防接種スケジュールの例です。基本的に、1度の通院でまとめて接種します。

    ワクチン生後2か月3か月4か月5か月6か月7か月8か月9か月10か月11か月12か月
    B型肝炎1回目2回目3回目
    日本脳炎1回目
    ロタウイルス1回目2回目
    肺炎球菌1回目2回目3回目4回目
    5種混合1回目2回目3回目追加接種
    BCG1回目
    MR
    麻疹風疹
    1回目
    水痘1回目
    おたふく1回目
    インフルエンザ1回目2回目

    生後2ヶ月

    • B型肝炎ワクチン(HepB):第1回目
    • ロタウイルスワクチン:第1回目
    • ヒブ(Hib)ワクチン:第1回目
    • 肺炎球菌ワクチン:第1回目
    • 四種混合ワクチン(DPT-IPV:ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ):第1回目

    生後3ヶ月

    • B型肝炎ワクチン(HepB):第2回目
    • ロタウイルスワクチン:第2回目(2回接種の場合)
    • ヒブ(Hib)ワクチン:第2回目
    • 肺炎球菌ワクチン:第2回目
    • 四種混合ワクチン(DPT-IPV):第2回目

    生後4ヶ月

    • ロタウイルスワクチン:第3回目(3回接種の場合)
    • ヒブ(Hib)ワクチン:第3回目
    • 肺炎球菌ワクチン:第3回目
    • 四種混合ワクチン(DPT-IPV):第3回目

    生後5~6ヶ月

    • BCG:第1回目
    • B型肝炎ワクチン(HepB):第3回目(必要な場合)

    生後7~8ヶ月

    特に新しい接種はありませんが、インフルエンザワクチンを希望する場合、この時期から接種可能です。

    生後9ヶ月

    • 麻しん・風しん混合ワクチン(MR):第1回目(地域によっては1歳に接種する場合もあります)

    生後1歳

    • ヒブ(Hib)ワクチン:追加接種
    • 肺炎球菌ワクチン:追加接種
    • MRワクチン(麻しん・風しん混合):第1回目(9ヶ月で未接種の場合)
    • 水痘ワクチン:第1回目
    • おたふくかぜワクチン:第1回目
    • B型肝炎ワクチン:追加接種(接種スケジュールによる)

    そんなに同時に注射しちゃっていいの?!赤ちゃんの負担にならない?

    と思う方もいるかもしれません。ですが、同時接種は安全であることがわかっています。また、たくさんのメリットがあるんです。

    同時接種の利点

    予防接種は同時に複数のワクチンを受けることができ、これを「同時接種」と呼びます。おもなメリットは3つあります。

    スケジュールの効率化

    予防接種の回数が減るため、通院の手間が省けます。特に働く親にとっては、スケジュール調整がしやすくなります。

    ストレス軽減

    赤ちゃんにとっても、一度に複数の注射を受けることで、何度も接種を受けるストレスが軽減されます。

    同時接種の安全性

    同時接種は安全であり、多くの国で標準的な方法として推奨されています。複数のワクチンが同時に接種されることで、免疫システムに過剰な負担がかかることはありません。ワクチンの組み合わせについては、多くの研究が行われており、効果と安全性が確認されています。

    医師との相談

    同時接種を行う際は、かかりつけの小児科医と相談し、赤ちゃんの健康状態や予防接種のスケジュールについて確認することが大切です。

    実は、年配医師の中には同時接種を良しとしない考え方の人もいます。しかし、何回も外出して病院へ通うのは親も赤ちゃんもとても大変。同時接種ができないかを相談してみることをおすすめします。

    医師は、きちんとリスクや副反応についても詳しく説明してくれると思います。その説明を聞いた上で、同時接種を望む場合は伝えてみましょう。

    予防接種での注意事項

    気を付けるべきことや、NGなことを紹介します

    副反応への対応

    予防接種には、副反応が起こるリスクがあります。以下の点に注意しておきましょう。

    • 接種部位の腫れや赤み
    • 発熱
    • 不機嫌や泣きやすさ

    これらの反応は通常、数日以内に治まります。異常を感じた場合や、強い副反応が見られた場合は、すぐに医師に相談してください。

    体調が良くないと、予防接種は❌

    予防接種を受ける際は、赤ちゃんの体調が良いことが重要です。せっかく弱くした病原体をワクチンとして接種しているのに、体調悪く免疫が弱い時に接種してしまうのは、危険ですよね。

    接種日に赤ちゃんの体調が優れない場合は、医師に相談して接種日を変更することも考慮しましょう。

    まとめ

    予防接種は、赤ちゃんの健康を守るために欠かせない大切なものです。適切な時期にワクチンを接種することで、病気にかかるリスクを大きく減らすことができます。初めての子育てで不安に思うことも多いかもしれませんが、この記事を参考にしていただき、医師とよく相談しながら、安心して予防接種を進めてください。

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