赤ちゃんの成長には個人差がありますが、1歳2か月でまだ歩けない場合は心配する必要はありません。実際、歩かない子は全体の2割程度いると言われています。しかし、歩くための準備ができているかどうかを見ることは重要です。
この記事では、赤ちゃんが歩くまでの運動発達の順序や、歩くために重要なハイハイの役割について解説します。また、自分で立てるようになってから手を引いて歩く練習を始めるタイミングについても考察します。赤ちゃんの成長に焦りを感じている保護者の方々にとって、参考になる情報が盛りだくさんです。
1歳2か月、歩かなくても大きな遅れではない
赤ちゃんが初めて歩き出す目安としては、12~13か月頃と言われています。そのため、14か月目の1歳2か月に歩かないからと言って、大きく遅れているわけではありません。
まだ歩かない子は2割いる
厚生労働省の調査で、1歳2か月でまだ歩いていない子は、2割ほどいるとの結果が出ています。発達に個人差が表れやすい時期でもあるので、焦りすぎる必要はないんです。
歩くための準備ができているかを見ることが大事
焦りすぎる必要がないにしても、歩くための準備ができていないと、歩き始めが遅れることにつながってしまいます。歩くためには、発達の順番があります。
歩くまでの運動発達の順序
子どもは、ある日急に歩くわけではなく、段階を踏んで歩けるようになります。簡単に言うと、
ハイハイ
↓
高這い
↓
高這いからしゃがみ、自分で立ち上がる
↓
歩き始め
というステップを踏みます。つかまり立ちから歩くけるだけでは、ただバランスをとって前に進んでいるだけで、十分な歩行力がついているとは言えません。
歩くためには、ハイハイがとても大切
発達の順序的に、まだ歩けない子には、たくさんハイハイをさせることが大切です。ハイハイは全身の筋肉を使うため、体幹や肩が育ちます。歩くためには、足の筋肉もそうですが、バランスをとって歩くための体幹の育ちも必要です。
もしハイハイが足りないまま歩き始めると…
ハイハイをする時期が逆に短く、例えば10か月で歩き始めたとします。歩き始めると、そのほうが目線が高くて面白いし楽なので、赤ちゃんはハイハイをしなくなります。すると、移動で上半身や体幹への負荷は少なくなってしまいますよね。体幹の力が弱く、姿勢が悪くなってしまうことが多いです。
手を引いて歩く練習は、自分で立てるようになってから
子どもに早く歩いてほしいという気持ちが強いと、子どもの手を引いて歩く練習をしたくなってしまいますよね。しかし、まだ歩く準備ができていないうちにやってしまうと、体幹が育ち切らなかったり、発達が凸凹してしまうことも。
せめて、赤ちゃんをしゃがませてから手をつないで立ち上がらせた後に、立った状態を5秒キープできるようになってからが望ましいです。
まとめ
今の子どもが、どれくらい歩く準備ができているかを確認し、たくさんハイハイをするようにしましょう。焦っても子どもは歩くようになりません。気長に発達を待つことも大切です。もし、明らかな遅れを感じたら、お近くの自治体、相談機関に相談してみてくださいね。
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