【保育士が解説】子どもに伝わる叱り方

子育て

子どもを叱ることは、親であれば誰もが経験する難しい課題です。感情的になりすぎてしまったり、逆に叱るべきタイミングを逃してしまったり…。そんな悩みを抱えているあなたに、「【保育士が解説】子どもに伝わる叱り方」というこの記事は、きっと役立つでしょう。

私は、子どもの発達を勉強しながら7年間保育士をしています。実際の子ども姿と心身の成長を見てきました。

そこでこの記事では、保育士経験から得た、子どもに伝わる叱り方を解説します。この記事を読めば、もう叱り方に悩むことはなくなるでしょう。


また、叱るときの考え方も解説しています。知りたい人は最後まで読んでください。

叱る=怒るではない

叱ることの目的は、人に迷惑をかけたり、やってはいけないことをしたときに、『相手の改善を促すために行うこと』です。怒るとは、感情的に怒りをぶつけることです。

𠮟るべきことはほとんどが大人をいらだたせる行為なため、混同してしまいがちですが、ここは区別して考えましょう。

叱るときのポイント3選

短い時間で

子どもの集中力には限界があります。長く説教したところで、子どもはその内容を覚えていません。また、飽きてじっとしていられなくなった子どもに

「ちゃんと聞きなさい!」「じっとしなさい!」

と、本来叱らなくてもいいことまで叱ることになり、良いことはありません。肝心の、改善してほしい行動へのメッセージもぼやけてしまいます。パッと短く叱りましょう。

端的な言葉で

改善するべきメッセージを子どもに伝えるためには、端的な言葉が適していますし、叱る時間を短くすることにもつながります。短さとしては、例えば子どもがおもちゃを投げて、その固いおもちゃが友達に当たり、友達が泣いたとします。


「ダメ!投げたら危ない!投げちゃダメ!」


このくらいの言葉の短さでOKです。子どもにはバッチリ、伝えたいことが100%伝わっています。


これが、例えば

「なんでおもちゃ投げちゃうの?当たったら危ないってわからない?いつもボールじゃないおもちゃは投げちゃダメって言ってるよね?お友達に当たったら痛いんだよ? 〜〜〜」

と、続いていったらどうでしょう。子どもは、最初は相手を泣かせてしまったことで「やべっ」と思っています。つまり、その時が反省するベストタイミングな状態です。しかし、叱る言葉が長すぎてしまうと、段々「早く終わらないかな〜」という気持ちになり、反省に繋がらなくなってしまいます。効果的に叱るには、端的な言葉が良いというわけです。

怖い顔、怖い雰囲気で

叱るべきことは、2度とやっちゃだめだと、伝える必要があります。そのための、怖い雰囲気と顔です。この時に、「怒って子どもに嫌われたらどうしよう…」と思って躊躇する人や保育士は結構います。

しかし、ここでしっかりしないと、子どもになめられてまったく言うことを聞いてくれなくなってしまうことも。(実際、そういう保育士がいました)きちんと叱りましょう。

叱る効果的なタイミングは、その場で

叱るべきタイミングは、子どもが「やばっ!」と思った時です。その時が、反省しやすい状態なので、その場で叱ると伝わりやすいです。

大抵、叱られる直前に子どもは「やばっ!」と思っています。何かを壊してしまったり、痛い思いをさせたり、泣かせてしまったり。すぐに叱りましょう。

また、先ほどの3つのポイントを守ることも大切です。その場では「やばっ!」と思っても、長く説教してしまえば、段々と「早く終わらないかな…」という気持ちになっていってしまいます。

褒めると叱る、どちらも必要

叱ることはとても大切です。なのですが、褒めることばかり重要視されている風潮もあります。私は、どちらも同じくらい大切だと思っています。なぜなら、どちらも子どもの良い悪いの判断基準を作っていくために必要だからです。

判断基準を作っていくためには

きちんとダメな理由を説明する

叱るときは端的な言葉だとしても、理由をしっかり伝えることが大切です。そうしないと、子どもは、何がダメだったのかがしっかり理解できません。子どもはなんとなくダメな理由は分かっているかもしれませんが、言葉にして伝えてあげましょう。

ダメの度合いで、怒り方を変える

これは、自然に皆さん行っていると思います。例えば、子どもが食べたくない食べ物を投げた時と、子どもが万引きしたとき。万引きしたときのほうが、きつく子どもを叱りますよね。この怒り方の差が、子どもの判断基準の形成には大切です。

さいごに

叱ることは子どもの未来のために。そのためにどうすべきかを解説しました。あなたのしかり方が今よりも子どもに伝わるようになれば幸いです。

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